ごあいさつ

第14回イオン液体討論会 『ごあいさつ』

イオン液体討論会は、イオン液体に関する300名を越える産・官・学研究者、教育者、並びに14社の賛助会員企業を有する私ども「イオン液体研究会」が毎年主催する最大の行事です。一時期、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンラインで開催していましたが、第12回討論会から現地開催に戻り、活発な議論や情報交換の場となっております。今年度の第14回討論会は、福島県郡山市の中央公民館を会場として、昨年度の新潟に続き、東北地域における開催となります。

2004年にイオン液体研究会が発足して、今年度でちょうど20年の節目を迎えます。その間、様々なイオン液体が提案され、多くの分野で研究開発が進められ、「室温で液体である不思議な塩」もしっかりと市民権を得た印象があります。今年度の討論会では、「イオン液体研究会発足20周年記念講演」として、第1部では研究会の発足や科研費特定領域研究「イオン液体の科学」の立上げに多大にご尽力いただいた濱口広夫先生と西川惠子先生に当時を振り返りご講演いただけることになりました。また、第2部では、イオン液体研究会を先導されてこられた横浜国立大学・渡邉正義先生と鳥取大学・伊藤敏幸先生にご講演をお願いしております。国内のみならず世界的にも著名な先生方に20周年記念講演をしていただけることを大変光栄に存じております。また、千葉大学・津田哲哉先生に特別講演をお願いしております。津田先生は「イオン」を基軸として様々な研究を進めてこられ、イオン及びイオン液体の新たな可能性を感じていただくことが出来るものと存じます。

一般講演としては、例年通り口頭講演とポスター講演を行う予定です。近年の口頭講演希望者の増加を考慮して、一部は2会場での開催方式とし、口頭講演の枠数を増やす予定です。また、若手研究者の学術奨励を期して、「ポスター賞」と「口頭講演賞」を設けます。是非、これらの賞に積極的にご応募いただき、イオン液体討論会を盛り上げて頂けることを願っています。

本討論会の最大の魅力は、イオン液体や関連物質に関する最新の研究成果が発表されるとともに、それに関する活発な議論が分野の垣根を越えて行われるところにあります。今年度の討論会も、様々な学術分野の研究者や技術者並びに学生諸子にご参加いただき、多様性のある有意義で貴重な場となることを期待しております。

最後になりましたが、実行委員及び若手の会の先生方には多大なるご尽力とご配慮を頂きました。この場を御借りして厚く御礼を申し上げます。

金久保 光央(産業技術総合研究所)
第14回イオン液体討論会 実行委員長

第14回イオン液体討論会 実行委員会

実行委員長金久保 光央(産業技術総合研究所)
実行委員児玉 大輔(日本大学)
高奈 秀匡(東北大学)
金子 泰(東北大学)
五舛目 清剛(産業技術総合研究所)
河野 雄樹(産業技術総合研究所)
若手の会北田 敦(東京大学)
本林 健太(名古屋工業大学)
山本 貴之(京都大学)